大量破壊兵器の拡散防止が特に必要な時代にあり、生物・化学兵器関連資機材を取り扱う企業や輸出関連企業等にとり、これらの基礎知識の取得は不可欠となっています。
また、遺伝子操作技術等の進歩・発展は誠に著しいものがある一方、これらの技術の悪用の可能性も否定できなく、その動向調査は貿易管理上必要不可欠なものになっています。このため、オーストラリア・グループ(AG)等で規制が予想される危険な生物・化学剤等について調査し、平易な解説書を作成することとしました。
<目次>
はじめに
第1章 今後危険が予想される化学剤の動向
1.脅威の動向
2.CBRNの脅威認識と対応状況
第2章 今後危険が予想される生物剤の動向)
1.従来型の生物剤について
2.遺伝子組み換え技術が生物剤開発に及ぼす影響
第3章 遺伝子操作技術の進歩・発展の最近の動向
1.生物剤開発に関わる遺伝子操作技術
2.遺伝子シークエンシング技術
3.遺伝子操作技術と生物剤の脅威
第4章 遺伝子操作(組み換え技術)と生物剤開発の動向
1.遺伝子組み換え技術について
2.バイオナノ技術について
3.遺伝子的方法とマイクロ・ナノ技術を用いた新規微生物剤検知装置の開発
4.大量破壊兵器の拡散防止
第5章 テロと生物・化学剤
1.テロに使用される可能性のある生物剤
2.テロに使用される可能性のある化学剤
3.テロに使用される可能性のある生物・化学剤と貿易管理