○『China 2049』(著者:マイケル・ピルズベリー、解説:森本 敏、翻訳: 野中 香方子)(日経BP社)
※ 440頁/価格:¥2,160/ISBN-13: 978-4822251048/2015年9月発行
※ 本書は、ニクソン政権からオバマ政権にいたるまで、米国の対中政策の中心的な立場にいた著者が、自分も今まで中国の巧みな情報戦略に騙されつづけてきたと認めたうえで、中国の知れざる秘密戦略「100年マラソン」の全貌を描いたもの。
○『中国の産業スパイ網 世界の先進技術や軍事技術はこうして漁られている』(著者:ウィリアム・C. ハンナス、アンナ・B. プイージ、ジェームズ マルヴィノン、翻訳:玉置 悟)(草思社)
※ 358頁/価格:¥2,808/ISBN-13:978-4794221544/2015年9月発行
※ 米国に伍する大国となった中国がもたらす「脅威」とは。著者は「諸外国が完成させた高度な技術を掴み取り、その技術を使って製品をつくる能力。しかもその技術の所有者にカネを払わない」ことだという。諸外国が開発した先進の技術を「あらゆる方法を使って入手」して利用する、そのための「国家ぐるみの壮大なシステム」が存在し、いまも稼働してつづけているというのだ。対象はアメリカだけではなく、危機意識の薄い隣国・日本もまさに標的だという。詳細な情報分析からその恐るべき実態を明らかにして衝撃のレポート。
○『中国の軍事戦略』(著者:小原 凡司)(東洋経済新報社)
※ 333頁/価格:¥1,728/ISBN-13: 978-4492212196/2014年10月発行
※ 海上自衛隊のヘリパイロット、在中国日本大使館の駐在武官として、安全保障の最前線の現場を経験し、豊富な人脈を有する新進気鋭の軍事・安全保障アナリストが、極超音速飛翔体をはじめとする軍事装備品の開発および配備の状況、軍の活動等、他を寄せ付けない情報をもとに中国の軍事戦略について初めて書き下ろした。
○『肥大化する中国軍―増大する軍事費から見た戦力整備』
(著者:江口 博保、浅野 亮、吉田 暁路)(晃洋書房)
※ 220頁/価格:¥2,484/ISBN-13: 978-4771023338/2012年6月発行
※ 軍事的プレゼンスを高める中国はどこへ向かうのか。実態が不透明な軍事費を解明し、戦略、予算、技術などの様々な視点から、中国軍の将来を多角的かつ具体的に分析。
○『日本掠奪―知ったら怖くなる中国政府と人民解放軍の実態』
(著者:鳴霞)(発行:桜の花出版/発売:星雲社)
※ 241頁/価格:¥2,484/ISBN-13: 978-4434169038/2012年7月発行
※ 石原慎太郎東京都知事が「東京が守る」と宣言した尖閣諸島。このわが国の領海を「核心的国家利益」と位置づける中国が描く奪取のシナリオとは。そして次に中国が狙うものは。その実態を知るほどに襲う恐怖と怒り。
○『独裁者に原爆を売る男たち-核の世界地図-』(著者:会川晴之)(文春新書)
※ 249頁/価格:¥961/ISBN-13: 978-4166609413/2013年10月発行
※ 北朝鮮、リビア、イラン等、「原爆の父」天才アブデュル・カーン博士の築いた「核の闇市場」はいかにして核を売りさばいたのか。米CIAをも驚愕させたほど多くの国が関与した「世界で最も危険な組織」の正体を、毎日新聞編集編成局編集委員の会川晴之氏が追う。
○『サリン事件 科学者の目でテロの真相に迫る』(著者:Anthony T. Tu)(東京化学同人)
※ 165頁/価格:¥1,944/ISBN-13: 978-4807908431/2014年1月発行
※ 大量破壊兵器を使った世界で初めての無差別テロを引き起こしたオウム真理教による2つのサリン事件、炭疽菌事件、その他事件化されていない数々の薬物・毒物を用いたテロの計画などについて、科学者の視点で真相を検証した貴重な記録。
○『零の遺伝子』(著者:春原剛)(新潮社)
※ 354頁/価格:¥594/ISBN-13: 978-4101353920/2012年7月発行
※ 航空自衛隊の次期主力戦闘機として第五世代ステルス戦闘機F22を望んでいながら、日本が導入を決めたのは格下のF35。アメリカの思惑に屈した形だが、こうした歴史を繰り返すまいと、零戦の伝統を受け継ぐ「国産戦闘機」の開発を目指す人たちがいる。「先進技術実証機」の飛翔は何を意味するのか。その開発秘話が浮き彫りにする日本の安全保障の核心。
○『武器輸出だけでは防衛産業は守れない』(著者:桜林美佐)(並木書房)
※ 198頁/価格:¥1,620/ISBN-13: 978-4890633074/2013年7月発行
※ コスト削減を目標に導入された「競争入札制度」が日本の国防力を弱めている。防衛装備品はコスト以上に、要求性能を満たすことが重要だが、現行の調達制度では研究開発に熱心な企業が価格競争で敗れてしまう。このままでは十年を経ずに日本の防衛技術力は取り返しのつかないほど弱体化するだろう。大手企業から町工場まで、生産現場の声を聞きながら、これからの防衛産業のあり方を提言。
○『誰も語らなかった防衛産業 [増補版]』(著者:桜林美佐)(並木書房)
※ 247頁/価格:¥1,728/ISBN-13: 978-4890632930/2012年9月発行
※ 防衛産業は「国防の要」であるにもかかわらず、防衛費の削減により、国産の装備品を製造できなくなる事態が進んでいる。日本の防衛産業の多くは中小企業で、いま職人の技術が途絶えようとしている。一度失った技術は二度と戻らない。安全保障のためには「国内生産基盤」の維持は欠かせない。三菱重工など大手企業から町工場まで、生産現場の実情を明らかにしている。
○『武器輸出三原則はどうして見直されたのか』(編著者:森本 敏)(海竜社)
※ 391頁/価格:¥3,024/ISBN-13: 978-4759313536/2014年3月発行
※ 本書は、編著者である元防衛大臣の森本敏氏(現・拓殖大学特任教授)を含めた17名の識者による座談会の記録を収録したものである。識者といっても、産官学の枢要ポストにいた(いる)人々であり、これまでの武器輸出三原則の問題点等を本音で語り合っている(座談会記録中では匿名であるが、参加者は掲載されている)。防衛省、経産省、経団連等の団体、内外の主要防衛装備品企業の元(現)幹部、学識者を中心にし、日本と関係の深いケビン・メア氏らも参加している。ちょうど、防衛装備移転三原則が閣議決定される直前の本年3月に発刊されたものであり、座談会の段階ではまだ新三原則は決定されていなかったが、概ね骨格は固まってきており、新三原則が定められるに至った背景事情や、新三原則の趣旨等を理解する助けになる貴重な一書である。
○『オウム事件 17年目の告白』(著者:上祐 史浩、 有田 芳生(検証))(扶桑社)
※ 325頁/ISBN:978-4594067496/2012年12月発行
※ 1994年から95年にかけて日本を震撼とさせたオウム真理教事件は、大量破壊兵器テロの先駆けとなるものであり、世界中の公安関係者に衝撃を与えた事件であった。
2012年平田信、菊地直子、高橋克也とオウム特別手配犯が全員逮捕され、オウム事件にひとつの区切りがついた。それを受け、麻原の側近として、教団のスポークスマンとして世間を騒がせた上祐史浩氏が今まで語れなかった真実を告白。オウム真理教はいかにして地下鉄サリン事件を引き起こし、信者たちはなぜ麻原を盲信してしまったのか。その内実を綴った一冊。
○『武器輸出三原則入門 「神話」と実像』 (著者:森本 正崇)(信山社)
※ 162頁/ISBN:978-4-7972-3288-2/2012年1月発行
※ 著者は経済産業省安全保障貿易管理課 課長補佐の経歴をもつ、政府における安全保障貿易管理元担当官。1967年の佐藤栄作内閣に始まり、半世紀もの間、日本の外交・輸出政策の要石であった武器輸出三原則の実体は、虚像に彩られてきた。国是でも、憲法原理でも、法制度ですらない状況を説き、その「神話」性を明らかにし、今後の安全保障政策や企業等の武器輸出管理に有益な示唆を与える。
○『科学の落し穴 ウソではないがホントでもない』 (著者:池内 了)(晶文社)
※ 306頁/ISBN: 978-4-7949-6743-5/2009年3月発行
※ 本書は、科学にまつわる様々な問題を取り上げ、最先端の科学情報に触れながら、暮らしの中で個々の事象に関して、どう考えればよいかといった化学的なものの見方を養うための本。第1章「何が起こっているのか」の中で、「宇宙基本法の危険性」と「新技術のゆくえ」というテーマで安全保障輸出管理関係者にも関係する内容が記されている。
○『ロボット兵士の戦争』 (著者:P.W.シンガー/翻訳:小林由香利)(NHK出版)
※ 720頁/ISBN: 978-4-7972-5865-3/2010年7月発行
※ クリックひとつで戦闘準備完了。ハイテクは、戦争のスタイルを根本から変えた。今後、技術開発はどこへ向かい、人類にどんな影響をもたらすのか。軍、産業、政治、それぞれの思惑が複雑にからみ合う現状と、新しい戦争がつくり出す難問の数々を、安全保障問題の専門家が初めて明らかにする。
○『武器輸出三原則』 (著者:森本正崇)(信山社)
※ 411頁/ISBN: 978-4-7972-5865-3/2011年3月発行
※ 著者は経済産業省安全保障貿易管理課 課長補佐の経歴をもつ、政府における安全保障貿易管理元担当官。国会での議論の整理、位置付けを行った、今後の議論の土台となる文献。閣僚や政府当局者、国会議員の見解を総合的に捉え直し、法的・政治的にどのような意義を持つかを検証した、今後の武器輸出管理に関する実務、研究に資する書籍。
○『核のジハード カーン博士と核の国際闇市場』
(著者:ダグラス・フランツ、キャスリン・コリンズ/訳:早良 哲夫)(作品社)
※ 435頁/ISBN: 978-4-86182-251-3/2009年10月発行
※ パキスタン、イラン、リビア、北朝鮮・・・・彼は「核」をいかに売りさばいたのか?初めて「核の国際ヤミ市場」の実態を暴きだした全米で話題騒然のベストセラー。
○『日本の宇宙戦略』(著者:青木節子)(慶応義塾大学出版会)
※ 359頁/ISBN:978-4-7664-1318-2/2006年11月発行
※ 著者は経済産業省の産業構造審議会、文部科学省の科学技術・学術会議専門委員会に法学者の立場から宇宙開発政策に参画しており、本書は、宇宙の商業利用だけでなく、軍備管理、技術移転の視点からも非常に示唆に富むメッセージを与えている。
○『アメリカの世界戦略-戦争はどう利用されるのか-』(著者:菅英輝)(中央公論新社)
※ 238頁/ISBN:978-4-12-101937-0/2008年3月発行
※ 著者は西南女学院大学教授であり専攻はアメリカ政治外交論、国際関係論。本書では朝鮮戦争からヴェトナム戦争、そして「ブッシュの戦争」に至るアメリカ式戦争の特徴と問題点を、政策決定者たちの証言を交えて分析し、「帝国」の今後を展望している。
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『核を売り捌いた男-死のビジネス帝国を築いたドクター・カーンの真実』
(著者:G・コレーラ)(ビジネス社)
※ 394頁/ISBN:978-4828414027/2007年11月発行
※ 2003年10月、リビアに向かっていたBBCチャイナ号の停船検査から露見し、世界を驚愕させた核の闇市場。パキスタンで核実験に成功させた国民的英雄であったA.Q.カーン博士が、その研究所を拠点に行った核関連機材・技術の国際的闇調達網の形成、北朝鮮・イラン・リビアなどの関わり、ネットワークの監視と露見、解体に至る経過を、メンバーへの独占取材を基に描く。核の闇市場関係の書籍としては、2007年11月発行の最新本。著者は、BBCニュースの防衛問題担当記者。
○ 『核の闇市場』 (著者:レンセラ・W.リーⅢ)(連合出版)
※ 261頁/ISBN:978-4897721910/2004年5月発行
※ 著者は米外交政策調査研究所準研究員。麻薬売買に関する国際的な闇組織の調査に長年携わった経験から、旧ソ連に関連した核の闇取引の実態調査を試みた書籍。
○ 『ミサイル防衛-日本は脅威にどう立ち向かうのか』 (新書)(著者:能勢伸之)(新潮社)
※ 190頁/ISBN:978-4106102028/2007年2月
※ 著者はフジテレビにて防衛庁担当、ロンドン支局長等を経て政治部専任部長兼解説委員を務めるジャーナリスト。北朝鮮のミサイルに対する脅威の高まりから、「ミサイル防衛」に関するシステムについて探ることをテーマにした書籍。
○ 『岐路に立つ日本の安全 安全保障・危機管理政策の実際と展望』 (森本敏監修)(北星堂書店)
※ 614頁/ISBN:978-4-590-01236-0/2008年1月発行
※ 3回に渡るシンポジウムでの講演を元に構成した日本の安全保障・危機管理政策に関する体系的な研究書。第一線の研究者、政策担当者30名余りが42項目およぶトピックを担当しており、特定分野の日本での専門家を知る上で有効である。日本の安全保障政策の現状およびその課題を知ることができる。特に、憲法改正問題が安全保障政策にとってどのような意味を持っているのか、という問題を考えるには有益な書籍。