日本安全保障貿易学会第40回研究大会は、2025年9月27日(土)に安全保障貿易情報センター(CISTEC)にて開催された。ハイブリッド方式での開催により84名(会場47名、オンライン37名)のご参加を得て盛況であった。午前の自由論題セッションにて1件、午後のテーマセッション1、2にてそれぞれ3件の報告をいただいた。それぞれ現時点で関心の高いテーマであり、フロアからも活発な質問・意見が出された。
■自由論題セッションは1件のご報告をいただいた。
■テーマセッション
●第1セッションでは「米中対立の焦点: レアアース、関税問題」を取り上げた。
●第2セッションでは「新しい時代のDual-Use -ドローン、AI、ロボット」を取り上げた。
■閉会挨拶(鈴木会長)
本日の研究大会も充実したものになり、ご参加いただいた皆様に感謝する。今回初めてCISTECの会議室を提供いただきスムーズに進行できた。ご尽力に感謝する。
安全保障貿易学会は、輸出管理と外為法を中心とする規制の問題を扱ってきた。ここは強みとして継続しつつ、関税や他国の輸出規制など安全保障と貿易に関わるところでさらにウイングを広げ、様々な枠組みで議論ができるテーマを用意していくことで、よりトータルに日本の経済、政治、安全保障に貢献していきたいと考えている。皆様のご協力をよろしくお願いしたい。
2025年10月
日本安全保障貿易学会 会長 鈴木 一人


<会場>
日時:2025年9月27日(土)
11:15~11:50 自由論題セッション
13:00~14:50 第1セッション
15:00~16:50 第2セッション
会場: (一財)安全保障貿易情報センター(CISTEC) 5F会議室
東京都港区虎ノ門1-1-21 新虎ノ門実業会館
(1)長沢 健太氏(拓殖大学)
「米軍におけるドローン政策の変化を読み解く」
司会討論者: 宮脇 昇氏(立命館大学(学会副会長))
●第1セッション <米中対立の焦点:レアアース、関税問題> 13:00~14:50
(1)峯村 健司氏(キヤノングローバル戦略研究所)
「トランプ関税と日本の選択」
(2)土居 健市氏(地経学研究所)
「レアアースの地経学:中国の国際供給支配と輸出管理の変容」
(3)藤原 智生氏(JETRO)
「中国のレアアース等輸出管理の強化と日本企業への影響、実務上の課題と対応」
司会討論者: 鈴木 一人氏(東京大学(学会会長))
●第2セッション <新しい時代のDual-Use -ドローン、AI、ロボット> 15:00~16:50
(1)小木 洋人氏(地経学研究所)
「ドローン製造戦争:ウクライナ戦争におけるもう一つの戦場」
(2)栗原 聡氏(慶應義塾大学)
「SFと現実の境界を越えるAIロボット」
(3)清岡 克𠮷氏(防衛研究所)
「Physical AIと自律兵器 - 安全保障への新たな含意」
司会討論者: 高野 順一氏(日本輸出管理研究所(学会副会長))
■自由論題セッション

長沢 健太氏
「米軍におけるドローン政策の変化を読み解く」

司会討論者:宮脇 昇氏
■テーマセッション
●第1セッション <米中対立の焦点:レアアース、関税問題>

峯村 健司氏 「トランプ関税と日本の選択」

土居 健市氏 「レアアースの地経学:
中国の国際供給支配と輸出管理の変容」

藤原 智生氏 「中国のレアアース等輸出管理の強化と日本企業への影響、実務上の課題と対応」

司会討論者:
鈴木 一人氏
■テーマセッション
●第2セッション <新しい時代のDual-Use -ドローン、AI、ロボット>

小木 洋人氏 「ドローン製造戦争:ウクライナ戦争におけるもう一つの戦場」

栗原 聡氏 「SFと現実の境界を越えるAIロボット」

清岡 克𠮷氏 「Physical AIと自律兵器- 安全保障への新たな含意」

司会討論者:高野 順一氏