第7回日本安全保障貿易学会研究大会は、2008年9月13日(土)に慶応義塾大学にて開催され、当日は70名を超える参加者があった。前回に引き続いて午前の部を自由論題セッションとして新進研究者による報告の場を設け、発表に対するコメント、討議を行なった。
午後の部の第1セッションでは、技術移転に絡めて「大学における輸出管理」をテーマに、大学及び研究機関からの現状・実態などの報告が行なわれ、輸出管理を実施するにあたっての企業との相違点、大学が抱える課題、輸出管理規制のあり方、などに関して、活発な議論が交わされた。また、第2セッションでは、最近注目を集めている「M&A、外資規制、安全保障管理」問題を取り上げ、安全保障にかかわる外資規制の現状、課題、提言についての報告に続き、フロアからも多くの質問・意見が出され、産、学、官を交えた白熱した議論が展開された。いずれのテーマも、日本における安全保障貿易の本質にふれる問題を含むトピックであり、参加者の関心がきわめて高かったことが印象的であった。
2008年9月
日本安全保障貿易学会会長・村山裕三
会場風景
自由論題セッション 10:30~11:30
報告者:高山嘉顕氏(青山学院大学)・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料1
「MANPADS(Man-portable air defense systems )対策の国際的取り組み-
国際レジーム論の視点から-(International Efforts to Counter MANPADS:
From View of the Theory of International Regime" 」
討論者:村山裕三氏(同志社大学)
司会 :村山裕三氏(同志社大学)
第1セッション:「大学における輸出管理」 13:00~15:00
報告者:吉田匡氏(東北大学)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料2
「大学の輸出管理体制構築に関する現状(Current Situation Regarding
Introduction of Export Control Scheme at Japanese Universities)」
報告者:樋口禎志氏(産業技術総合研究所) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料3
「大学・研究機関の輸出管理について(Security Export Administration by
Japanese Universities and Research Institutes)」
討論者:平井進氏(東北大学大学院)
司会 :浅田正彦氏(京都大学)
休憩
15:00~15:15
第2セッション:「M&A、外資規制、安全保障管理」 15:15~17:30
報告者:村山裕三氏(同志社大学) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料4
「安全保障にかかわる外資規制:経済と安全保障のバランスを求めて
(Security Restrictions on Foreign Direct Investment: Balancing
Economic and Security National Interests)」
報告者:長谷川直之氏(内閣府) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料5
「外資規制と安全保障貿易管理(FDI and Export Control)」
報告者:武井一浩氏(西村あさひ法律事務所) ・・・・・・・・・・・・・・・・・資料6 資料6-1 資料6-2
「実務現場で生起している諸論点について(From the Perspective of Corporate and M&A Practice)」
討論者:橋本弘二氏 (日本機械輸出組合)
司会 :宗行伸太郎氏(日本機械輸出組合)
<ご参考>
[Last Update 2008/04/04]