第6回日本安全保障貿易学会研究大会は、平成20年3月22日(土)に同志社大学にて開催された。今大会は2回目の関西地域での研究大会となり、当日は70名を超える参加者があった。前回に引き続いて午前の部を自由論題セッションとして新進研究者による報告の場を設け、発表に対するコメント、討議を行なった。午後の部第1セッションでは『米国の再輸出規制』をテーマに取り上げ、国際政治の視点から浮かび上がる課題とともに、米国実地調査の結果報告がなされ、これらを踏まえた討論が行われた。また、最近は製品の輸出入のみならず、技術の流出に対する管理の重要性がクローズアップされるなか、第2セッションでは『みなし輸出規制と技術移転』と題して、米国における現状と課題の分析、日本企業の取り組みと大学の抱える課題、さらには日本政府の取り組みについての報告が行なわれ、産学官が参加した活発な議論が交わされた。いずれのテーマも、日本における安全保障貿易の本質にふれる問題を多く含むトピックであり、参加者の関心度も高く、積極的な議論が行なわれた。
平成20年3月
日本安全保障貿易学会会長・村山裕三
会場風景
自由論題セッション1 10:00~11:00
報告者:清田 智子氏(拓殖大学大学院)・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料1
「通常兵器の市場の変化と規制を巡る諸問題」
司会兼討論者:村山 裕三氏(同志社大学)
自由論題セッション2 11:00~12:00
報告者:尾崎 寛氏(三井住友銀行)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料2
「米国のマネーロンダリング対応規制の概要」
討論者:利光 尚氏(三菱商事)
司会 :村山 裕三氏(同志社大学)
第1セッション『米国の再輸出規制』 13:00~14:45
報告者:佐藤
丙午氏(拓殖大学)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料3
「米国の再輸出規制と国際交渉」
報告者:田上 靖氏(日立製作所) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料4
「米国の再輸出規制~米国政府機関(BIS、OFAC)を訪問して」
討論者:平井 進氏(ソニー)
司会 :山本 武彦氏(早稲田大学)
休憩 14:45~15:00
第2セッション『みなし輸出規制と技術移転』 15:00~17:00
報告者:加藤 洋子氏(日本大学) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料5
「人・物の移動と国家-米国の場合-」
報告者:新留 二郎氏(東芝) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料6
「みなし輸出・技術移転と企業における輸出管理」
報告者:佐藤 達夫氏(経済産業省) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料7
「技術移転に係る輸出管理規制の現状と課題」
討論者:樋口 禎志氏(産業技術総合研究所)
司会 :村山 裕三氏(同志社大学)
<ご参考>
[Last Update 2008/04/04]